今回は、友人の結婚式のために東京へ。ただ今回が特殊だったのは、出発直前に大学時代の部活の監督から電話があり、今回東京へ行く話をすると、たまたま部活の合宿の日程と重なっており、私も参加をするはめになってしまったことです。「大学最強」と呼ばれる部活の合宿に、結婚式当日の午前中に東京から千葉の勝浦まで移動して参加し、練習後すぐに赤坂まで帰京するという強行日程となってしまいました。写真は、渋谷駅のテナントです。以前はベルギーワッフルのお店でしたが、現在は今川焼のお店になっていました。東京へ来たら必ずまず最初に渋谷駅に寄るようにしています。渋谷駅は、学生時代の3年間、準社員として駅員のアルバイトとした思い出の場所なのです。
熊本のエスキーナ系列のお店が渋谷のNHK西門前に出来たということで遊びに行ってみました。写真は茶道裏千家の東京会館です。この辺りから人に道を聞いたり、勘を頼りに道を歩き、何とかお店に着くことが出来ました。お店は「寅や」という名前の寿司屋のような清涼感のある居酒屋で、上村女将始めお店のスタッフの方々も歓迎してくれ、楽しいひと時を過ごすことが出来ました。
翌日は、午前5時に赤坂から車で千葉の勝浦へ。今回は首都高デビュー(横浜ベイブリッジ・アクアラインデビュー)の記念すべき日となりましたが、ナビなしでは東京で車に乗ることは不可能であることを思い知った日でもありました。合宿には、大学最強だけあって、何と日本最強の第一普通科連隊(練馬)が練習に来ておりました。またとない全日本最高レベルの練習機会だけに、練習後すぐに車を運転して赤坂へ戻り、結婚式に参加しないと分かっていながらも、ついつい防具練習をし、「立ち(複数組み手)」までやってしまいました(もちろん結婚式ではアルコールは口を付ける程度に留めました)。自衛隊との合同練習は戦闘力を高めるのにもってこいですね。皆さん、どうも有難うございました。
友人は駅員バイト時代の「戦友」で、今でも「京王グルメ」という同窓会を作って、お互いに東京と熊本を行き来して親交を深め合っている仲です。お父様がピアノ調律の権威だけあって、「ニューオータニ」と結婚式のグレードも今まで最高でした。熊本で結婚式と言うと「ホテルキャッスル」になり、ニューオータニはそれほどではありませんが、こちらでは帝国ホテル並みのグレードになるようです。
笑顔が素敵なホテルウーマンに案内されて入った客室からの眺めはまさに「絶景」そのものでした。彼女の話によると、ニューオータニは昔、肥後藩邸だったそうで、その日本庭園は加藤清正公時代のものだそうです。この庭園目的に宿泊する外国人旅行客が後を絶たないそうです(永田町まで歩いてすぐでもありますし…)。
今度東京に行く機会があったら、土産は「壷屋の最中」と決めていた「壷屋」。江戸幕府御用達で、江戸庶民からも愛されていたのですが、明治維新によって瓦解した徳川幕府の「静岡転封」に伴い、店を閉じようとした際、あの勝海舟から「皆が楽しみにしているのだから」と諭され、営業を続けることにした逸話がある老舗です。「出来るだけ新しい最中を皆に」と思い、旅行最後の日曜午後に買いに行ったのですが、何と休業日。幕府瓦解に殉じ、「廃業」を検討した老舗だけに、日曜日は当然のように「休業」という、ある意味、商売を度外視した、「商売の極み」を行くその姿勢にある種の感動を覚えた次第です。